このコラムを「万葉広場」と名付けました。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。
万葉集の名にあるように万葉とはよろずの言の葉を意味しています。 私たちが便利に使っている葉書にも葉の字が使われています。 戦国時代にタラヨウという木の葉の裏に文字を書き情報のやり取りをしたのが葉書の由来だそうです。
「万葉広場」はいのちの電話の活動を推進している私たちが、日頃思っていること、 感じていること、心掛けていることなど、その一端を皆様に紹介する「言葉の広場」です。
コラム42 「制御不能の朝」
昨夜食べ過ぎた夕飯のせいか、胃が痛み朝早く目が覚めた。
足元の猫を構いながら、家族を起こさないようにベッドで7時まで我慢。
雨戸を開けていつもと変わらぬ庭を眺めて深呼吸をしたら、鼻の奥が熱くなり、涙が出そうになった。
意図せず湧いた涙に驚いたけれど、そうだなぁいっぱい我慢してるんだなぁと思った。
この1年半余り胃がぎゅっと縮こまる思いを何度もした。
それは私に限ったことではない。
家族が地域が遠くの親戚が日本中が世界全部が張り詰めて生きてきた。
だから文句なんて言えない。
けれどもう取り繕えない。
ダダァーッと雪崩のように流れ出た悲しみを制御できなくなった。
昨日は久しぶりに友人とお昼ご飯を食べた。
ささやき合うような会話だったけれど、それでも心底楽しかった。
それなのに、
いやそれだから、
そんな楽しい思いをしてしまったから、今朝は我慢の雪崩が起きたのだ。
いつもの家事をこなしながら、気持ちを立て直す。
そしてまた我慢の生活に身を置く。
悔しいけれど楯突く相手は、得体が知れない怪物なのだから。 (Y.A)
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